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2023年10月21日（土）開催
話題の書籍出版のプロセスに貢献したデジタルツールの活用を語る

質的研究とデジタルツール

『男性育休の社会学』の出版プロセスでの
質的データ分析ソフト、文献整理ソフト、文章執筆支援ソフトの活用を例に

　講師は、2015年からNVivoの認定トレーナーとして活動していますが、自身の研究にも質的データ分析ソフトNVivoやその他のデジタルツールを多面的に活用してきました。本年3月に刊行された『男性育休の社会学』（さいはて社）で用いられている研究の中では、先行研究の整理、メディアの中での育児書や国会議事録などの言説、インタビューの文字起こし、観察動画など、さまざまなデータの分析にNVivoを活用しました。一部草稿の作成にもNVivoのメモを用いています。

　また、340ページにわたる大部な本で、引用・参照した文献の整理と文献リストの作成にはEndnoteが非常に有効でした。さらに、原稿の執筆・整理、執筆、構成の検討には、文章執筆支援ソフトScrivenerを用いました。

　本セミナーではさまざまな質的データ分析におけるNVivoの活用法を中心に、そこから論文や本の執筆までのプロセスでのデジタルツールの活用について、『男性育休の社会学』の執筆の実際に基づいて解説します。

　なお、特定のソフトの細かな操作法ではなく活用法に焦点をあてますので、NVivo以外のQDAソフト（MAXQDAなど）や、Endnote以外の文献整理ソフト（ZoteroやMendeleyなど）をお使いの場合も、参考にしていただけます。

〔主な内容〕

• NVivoで用いることのできるさまざまなデータ
• NVivo Transcriptionを用いた自動文字起こし
• 文字起こしと音声データの結合
• さまざまな質的データ(インタビュー、フィールドノーツ、観察動画、会議録、ウェブ上のデータなど)の分析
• 先行研究のレビューにおけるNVivoの活用
• 著書・論文の中での分析結果の利用
• 文献管理ソフトEndnoteを活用した引用・参照文献の整理と文献リストの作成
• 文章作成支援ソフトScrivenerを活用した、論文・著書の作成

〔こんな方におすすめ〕

• デジタルツールを質的研究に用いたいが、どのような場面で使えるかイメージできない方
• NVivoなどのツールを使った研究から、論文などの執筆につなげるイメージをつかみたい方
• 長期間にわたって段階的に進めてきた研究を統合して論文や本にまとめるプロセスを知りたい方
• 『男性育休の社会学』で用いられた調査・分析手法に興味のある方

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• 開催概要
  • 日時: 2023年10月21日（土）15:00-17:00（休憩含む）
  • 形態: オンライン（zoom meeting使用）
    ※ 当日はチャットでご質問いただけます
    ※ セミナーは録画します。お申し込みいただいた方は、セミナー終了後1ヶ月間録画を視聴いただけますので、リアルタイムでのご参加が難しい場合は録画をご利用ください。
  • 協力: さいはて社
• 料金（税込）:
  • 書籍付き – セミナー参加: 6,300円
  • セミナー参加のみ: 3,300円

• 講師: 中 里 英 樹
  甲南大学文学部教授。NVivo Platinum Trainer。専門は家族社会学。1996年-1997年インディアナ大学社会学部non-degreegraduate student。2006-7年, 2011-12年南オーストラリア大学Centre for Work and Life客員研究員。2000年頃から子育て期のワーク・ライフ・バランスを研究し、2012年から育児休業の国際研究ネットワークに参加。現在は、スウェーデン、ドイツ、オーストラリア、韓国などとの比較を交えて、父親の育児休業取得に関する研究を行っている。男女共同参画関連の審議会委員や市民・企業向け研修講師等の活動も行う。近著に『男性育休の社会学』（さいはて社）、「〈わたし〉からはじまる社会学―家族とジェンダーから歴史、そして世界へ』(共編著、有斐閣)などがある。

• お申込み方法:
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さいはて社について

代表者: 大隅直人プロフィール
1992年京都大学文学部哲学科社会学専攻卒業。出版社勤務を経て、2002年フリー編集者として独立。2010年大隅書店（現・さいはて社）を創業し、多岐のジャンルにわたる書籍を出版。
参考: 「ひとり出版社」奮闘記　さいはて社・大隅直人さん　「ひとり」だからこそ良書が生まれる

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