作業療法における質的研究の始め方
作業療法の実践と科学 2020 年 2 巻 4 号 p. 61-67
著者:京極 真
キーワード: 研究, 質的研究, 作業中心
抄録
本論では、作業療法士のための質的研究の始め方を解説する。作業の知識を明らかにするうえで、質的研究と作業療法の相性は非常によく、その活用は作業療法にとって欠かせない。それゆえ、作業療法士は質的研究のメリットとデメリットを理解したうえで実施することが期待される。質的研究の始め方のコツは、質的研究のプロセス、質的研究法、質的研究報告ガイドラインを理解したうえで作業中心にアプローチするところに求められる。作業療法士は作業を核にした研究課題、データ収集、データ分析、理論構築を実施し、データに根ざした作業の知識を創りだす必要がある。
掲載元:作業療法における質的研究の始め方