NVivo – オプション設定のまとめ その4
NVivoのオプション設定を、数回にわたってご紹介。第4回目は、テキストデータ、音声/動画データに関連するオプションをご紹介します。
言語設定 – [テキスト]タブ
新規に作成するプロジェクトのテキストデータの言語を設定します。ここで「日本語」を選択しておくと、今後プロジェクトを新規作成する際はテキスト言語=日本語に設定されます。すでに作成済のプロジェクトファイルでテキスト言語の設定を変更するには[プロジェクトプロパティ]を使用します。
頻出語クエリ、テキスト検索クエリ、[テーマを特定][感情を特定]などの自動コードを使用する際に、言語設定が重要となりますので、ご自分が普段主に対象としている言語を指定しておきましょう。リストにない言語を対象とする場合は[その他]を指定しておいてください。
ここではスペルチェックの指定もすることができます。チェック方法として数字を含む語(例:A-1)と全て大文字の単語(例:PTA)を無視する設定も可能です。試したところ、残念ながら日本語ではスペルチェック(校正)機能は使用できませんでした。
([カスタム辞書]というボタンがありますが、これは言語処理のための辞書ではなく、スペルチェックのためのものです)
オーディオ・ビジュアルデータに関する設定 – [音声/動画]タブ
音声や動画特有のオプションを設定するタブです。
設定
音声や動画を再生する際の設定です。音声ツール/動画ツールの[スキップボタン]をクリックした際に何秒戻るかを設定できます。標準設定では5秒ですが、1~99秒の間で指定できます。
[トランスクライブモードで再生時に前にスキップ]にチェックを入れておくと、トランスクライブ(書き起こし)中に[一時停止]→[再生]した際、上で指定した秒数手前から再生します。一時停止する少し前から再生されるので、聞き逃しすることなく書き起こし作業が進めやすくなりそうですね。NVivoで書き起こし作業をする方法はこちらでご覧いただけます。
この設定は、新規/既存を問わず全てのプロジェクトファイルに反映されます。
新規プロジェクトのデフォルト
音声/動画ファイルの埋め込み
言語指定と同じように、新規にプロジェクトを作成する際に適用される設定です。既存のプロジェクトの設定は[プロジェクトプロパティ]で変更します。
NVivoは通常、使用するデータをプロジェクトファイル内に埋め込み(コピー)ます。ただし音声や動画ファイルはファイルサイズが大きい場合が多いため、埋め込むファイルの最大サイズをここで指定します。個人のラップトップなどスタンドアロンで使用するプロジェクトの場合、埋め込める最大ファイルサイズは40MBです。同じくスタンドアロンの際のNVivoプロジェクトファイルの上限が10GBですので、ご自分の使用予定に応じて設定してください。
カスタムトランスクリプトフィールド
[カスタムトランスクリプトフィールド]で書き起こしの際の項目を追加できます。繰り返しますが、ここでの設定は新規プロジェクトのみに適用され、すでに作成したプロジェクトファイルの場合は[プロジェクトプロパティ]で指定します。
NVivoで音声や動画を書き起こす際、通常は[タイムスパン]と[コンテンツ]の2項目のみが表示されます。[カスタムトランスクリプトフィールド]を使用して例えばここに[発言者]を追加することができます。
項目追加するには[新規]をクリックします。[新規トランスクリプトプロパティ]が作成されますので、名前を付けます。
これで、新規プロジェクトでは音声データのトランスクリプトに[発言者]が追加されます。