MAXQDA 2020 – 新機能ハイライト 2

新世代のリサーチ・イノベーションへ

MAXQDAは、研究経験に基づき創り上げられた、研究者のためのツールです。30年以上にわたるイノベーションの集大成として、世界中の研究者にとってのNo.1ソフトウェアを目指し開発された最新版MAXQDA 2020新機能ハイライト 紹介の続きをご案内します。

トランスクリプトのインポートを拡張

ユーザーに選択の自由を ー
トランスクリプション・サービスやツールからトランスクリプトをインポート

音声・動画の自動文字起こしサービスが毎日のように誕生しています。手作業より早く、また、自動音声認識は精度が日々向上しています。
お好みのサービスで書き起こされたタイムスタンプとコンテンツをMAXQDA 2020にインポートで可能に。
AmberScript、TEMI、Trint、f4、f5transkript、Transana、Rev.comなど、オンライン、オフラインいずれのツールにも幅広く対応しています。

サマリーの比較

多数のコード付セグメントのサマリーを比較しやすく
ケースごとの見比べを素早く便利に

新機能 Summary Explorerでは、指定したドキュメント、ドキュメントグループあるいはドキュメントセット内の全てのコードのサマリーを比較し、元データに素早く戻ることができます。
結果の表には、各グループのトピックに関するコード付セグメントのすべてがリストする代わりに(全てをリストすると把握するのが難しい場合があります)、研究者自身が書いたトピックに関するサマリーを要約してリストします。

文書マップ

ケースの類似点、相違点を視覚的に分類
類似性の高さを距離で表現

選択したドキュメントをマップ上に表示、ドキュメント間の相違点と類似性を視覚化します。2つのドキュメント間の類似性(選択したコード割り当てと、必要に応じ属性)が高いほど、近くに表示されます。

マップを画像としてエクスポートしたり、MAXMapsに保存したりできます。このツールを利用し、ケースのクラスタリングや特定されたグループの詳細な調査が可能になります。

パラフレーズの新機能

ケースまたはグループごとにパラフレーズをすべて表示するワークスペース
画像のセグメントにもパラフレーズが可能に
  • パラフレーズマトリックス:キュメント、ドキュメントグループ、またはドキュメントセットのパラフレーズを表示
  • 画像セグメントのパラフレーズ:画像のセグメントをパラフレーズ
  • パラフレーズを印刷:ページの余白にパラフレーズを表示して、ドキュメントを印刷(またはPDFに保存)可能

データのアーカイブ

データを保ち続けるための新しいアーカイブオプション

近年、研究データのアーカイブがトピックとして注目を集めています。 例えばThe EU Commission on Competitionは2016年に決議を採択し、EUのすべての公的資金による科学出版物を2020年までに自由にアクセスできるようにすることを義務付けました。

MAXQDA 2020では、新しいシングルクリック機能を使用してデータを簡単にアーカイブでき、収集されたすべてのデータを含むフォルダーとファイル構造が生成されます。オプションで、圧縮されたZIPファイルとしての生成も可能です。

元のデータソースに加えて、アーカイブには統計データ、メディアデータ、メモ、およびコードシステムを含めることもできます。

新機能・機能拡張リスト

一般

インターフェイス
  • 4つのウインドウからそれぞれの設定が可能になり、わかやすく。
  • 新規プロジェクト開始時、[検索済セグメント]ウインドウはオフに。読み取り、注釈、コーディングなどの初期プロジェクトタスクにより広いスペースを確保。
  • [ドキュメントブラウザ]からコピーされたテキストにソース情報を自動的に追加できる新しいオプション。

各ウィンドウに[設定]ボタン

エクスポート
  • テキストの形式がRTFからWord形式・DOCXに。
パラフレーズ
  • [パラフレーズをカテゴライズする]ウインドウで手動で並べ替え、が可能に。
アクティブ化
  • ユーザーが指定した数の文書をランダムにアクティブ化。
  • [文書変数によりアクティブ化する]機能で、表示されている条件を満たす文書の新規セット作成が可能に。
  • [文書システム]ツールバーの[…によってアクティブ化する]アイコンから、文書変数、色、ランダムなど使用可能なすべてのオプションがメニューで表示されるように。

[…によってアクティブ化する]アイコンから条件を指定、該当する文書をアクティブ化

文書

ツールチップの表示項目が指定可能に

  • ドキュメントのツールチップに、最後の編集日とドキュメントを編集した最後のユーザーに関する情報も表示。
  • 常に新しいタブで文書を開くことができる新しい設定オプション。
  • 新規文書を既存の文書リストの上に追加する(デフォルト)か、下に追加するかオプションで指定可能に。
  • ツールチップに表示する変数をオプションで指定可能に。
  • 表示されたドキュメントが現在編集モードにあるかどうかを明確に視覚化する新しい切り替えスイッチ。
  • テキスト編集時に書式設定を含めにコピー&ペースト可能に。

タブで開く文書と、分かりやすくなった編集モードへの切り替え

メモ

  • コードセットへのメモ添付が可能に。
  • 新しいメモタイプ[メディア内のメモ]:音声・動画ファイルに添付されたメモ。
  • メモを1つまたは複数のコード付セグメントにリンクできる新しいオプション。
  • ドキュメントやコードの名前を変更すると、ドキュメントメモまたはコードメモの名前が自動的に変更される(メモ名がドキュメントまたはコード名と同じ場合)。

MAXMaps

  • ドキュメントまたはコードコンテキストメニューから直接、自動コンセプトマップを作成。
  • ドラッグ&ドロップで、アイテムをマップから別のマップにコピー。
  • 新しいイメージをドラッグ&ドロップでマップに追加。
  • アイテム間の接続線を曲線にできるように。
  • コードセグメントシンボルの表示/非表示を切り替え可能に。
  •  [フォーマット]タブの新しいアイコン[ライブラリに追加]と、[挿入]タブの新しいアイコン[ライブラリから挿入]。
  • コードのサブコードをインポートするときに、インポートするレベルのサブコードを指定可能に。
  • インポートされたサブコード、コード付セグメント、サマリーなどは、アクティブ化されたドキュメントに限定可能に。
  • メモを右クリックして、リンクされたコードまたはリンクされたコード付セグメントをマップにインポート。
  • シングルケースモデルには、最大20個のコード付セグメントを含めること可能に。
  • モデルからマップを作成すると、アイテムの各グループ(ドキュメント、コード、メモ、コード化されたセグメントなど)が別レイヤーに自動的に追加される。

文書から直接マップを作成

コード

  • コーディングストライプの表示をアクティブ化されたコードのみに制限可能に。
  • 同時に選択された複数のコードは、コンテキストメニューからマージ可能。
  • コードをマージする際、削除されたコードメモをフリーメモに変換。
  • コンテキストメニューから、選択したコードを含むすべてのドキュメントをアクティブ化できる新オプション
  • 選択したコードに下位のコードを追加できるコンテキストメニューの新オプション
  • コードをお気に入りに追加するコンテキストメニューの新オプション。
  • [コードシステム][文書システム]に表示されるセグメント数から、パラフレーズとフォーカスグループのスピーカーコードを除外。
  • コンテキストメニューからコードとそのコード付セグメントを複製。
  • 「コードシステム」と「ドキュメントシステム」に表示されるコード化されたセグメントの合計は、パラフレーズとフォーカスグループスピーカーコードが省かれたものに。
  • コンテキストメニューを使用して、コードとそのコードセグメントを複製。
  • スマートコーディングツール:[コードシステム]内で検索できる新しい検索ツール。

アクティブ化されたコードのみをコーディングストライプに表示

検索

  • [文書システム]または[コードシステム]ウインドウの検索結果から、見つかったすべての文書またはコードをワンクリックでアクティブ化可能。
  • 語彙検索の結果表中で、見つかった検索語を強調表示。
  • 語彙検索の結果を表すテーブルのプレビューが複数行で表示される。
  • 語彙検索の結果から、文書ごとの文字列出現頻度を文書変数として保存可能。
  • 語彙検索の結果を新しいコードで自動コーディングすると、検索語を含むコード名と検索設定を含むメモが自動的に表示される(変更も可能)。

混合研究法

  • フォーカスグループ変数は、[変数]タブで使用可能に。
  • データエディターの列ヘッダーを右クリックして、変数の頻度分析を作成。
  • 2つの新しいシステム変数:「Modified on」および「Modified by」。
  • クロスタブ:セルがインタラクティブに。セルを右クリックして、対応するドキュメントをアクティブ化。
  • フォーカスグループのクロス集計をアクティブ化されたドキュメントに制限。
  • フォーカスグループのクロスタブマトリックス内のセルを右クリックすると、コードの割り当てが行われたすべての箇所をアクティブ化。

視覚化ツール

  • コードマトリックス・ブラウザのセルをクリックすると、アクティブ化の指定を変更することなく該当箇所を[検索済セグメント]を表示可能。
  • コード間関係ブラウザ:「同じドキュメント内のコードの発生」を視覚化する新しいオプション。
  • コード間関係ブラウザ:マトリックス内のノードを右クリックして、表示されたコード関係が発生するすべての文書をアクティブ化。
  • コード間関係ブラウザ:直接コードマップを作成すると、アクティブな設定(折りたたみコード、ドキュメントごとのヒットを1回だけカウント、2値化、オプションダイアログでコードを選択してセグメントをフィルター処理)が適用される。
  • コードマップ:距離の比較を容易にするためにマップ上にグリッドを表示する新しいオプション。

[コードマップ]にグリッド線を表示

MAXMaps: 新モデル

  • Single-Case Model(Coded Segments):ケース(文書)を中心に紐づいているコードとおよび、各コードに紐づくセグメントも表示され、モデル内から元データにリンク可能。
  • 単一ケースモデル(パラフレーズ):ケース(文書)を中央に配置、リンクされたパラフレーズが表示される。
  • Single-Code Model (Summaries) :コードを中央に配置、リンクされたサマリーが表示される。
  • コード交差モデル(コードの近接):従来のコード交差モデルと同様に機能。選択された各文書内の2つのコードの近接性が(重複するかどうかではなく)分析される。
  • コード交差モデル(コードの交差):従来のコードの共起モデルと同様に機能するが、選択した各文書内の2つのコードの発生が(重複するかどうかではなく)分析される。
  • Code Distribution Model:コードを中央に配置、このコードが紐づいている全ての文書が表示される。

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