テキスト-音声・動画のリンクとタイムスタンプの自動挿入
インタビューなどを音声または動画で記録したものと、それを書き起こしたテキストファイルの両方をMAXQDAで扱うことができます。話された内容のテキストと同時に、その時の声のトーンや仕草など確認したい場合もあるかもしれません。テキストと、音声・動画を紐づけてインポートする方法をご紹介します。
まず、サンプルプロジェクトの文書システムで「インタビュー書き起こし – 音声付き¥インタビュー」をダブルクリックして開いてみましょう。文書のアイコンをみてみると、通常のテキスト文書とは異なるアイコン(音符マーク)で、音声ファイル付きであることがわかります。ダブルクリックすると書き起こしテキストが開きます。
次に、このテキストにリンクしている音声ファイルを開きます(ここでは音声ファイルを使っていますが、動画の場合も操作は同様です)。文書上で右クリック→[音声ファイルを開く]または、文書ブラウザツールバーのボタンをクリック。
テキストとリンクしている音声ファイルが開きました。テキストと音声の両方に時計のマークで表されたタイムスタンプが挿入されています。
テキストと音声はタイムスタンプでリンクされているので、音声を聞きたい段落のタイムスタンプをクリックすると、該当する箇所の音声が再生されます。
このようにテキストと音声(または動画)ファイルを連動させるにはいくつか方法があります。
(MAXQDA内で音声・動画の書き起こし作業をすることもできますが、本記事では触れておりません。書き起こしの手順は、MAXQDA Online Manual – Transcription をご参照ください)
タイムスタンプ付トランスクリプトのインポート
一つ目の方法は、書き起こしテキストをタイムスタンプ付きトランスクリプトとしてインポートする方法です。この時インポートするテキストファイルには、MAXQDAが識別できる形式でタイムスタンプが挿入されている必要があります。形式の詳細は、MAXQDA Online Manual – Importing Data – Transcriptsで確認できます。ここで使用したファイルには以下のようにタイムスタンプを入れておきました。
メニュー[インポート]→[トランスクリプト]→[タイムスタンプ付トランスクリプト]で上テキストファイルをインポートします。
ファイルを指定すると、リンクするメディアファイルを選択してくださいというウインドウが開きますので、[OK]をクリックして該当する音声・動画ファイルを選択します。
選択したテキストファイルと音声ファイルが、タイムスタンプでリンクした状態でインポートされました。
インポート済みのテキストに音声・動画ファイルをリンクする
書き起こしを外注している場合などはテキストファイルにタイムスタンプがを入れていないかもしれません。あとから手作業でタイムスタンプを挿入していくのは大変な手間がかかりますので、代わりに以下の方法をお勧めします。
以下のプロジェクトでは、タイムスタンプの入っていないテキストファイルだけがインポートされています。
テキスト文書の上で右クリック→[音声/動画ファイルをリンクする]。
[トランスクリプトインポートする]でタイムスタンプの自動挿入を設定します。
タイムスタンプの間隔は15秒・30秒・45秒・60秒から選択できます。選択した秒数ごとにMAXQDAが自動的にタイムスタンプを挿入し、テキストと音声・動画ファイルをリンクしてくれます。
今回は15秒間隔でタイムスタンプを自動挿入しました。
タイムスタンプは一定間隔で機械的に挿入されているので、上の例のように発言ごと区切られるわけではありませんが、おおよその場所を指して再生することができます。タイムスタンプがまったくない場合や、手作業でタイムスタンプを追加してからインポートする場合と比較すると、テキストと音声・動画を簡単にリンクすることができます。
上では先に書き起こしのテキストがインポートされているところに音声(動画)をリンクしました。先に音声・動画ファイルをインポート、あとからテキストをリンクすることもできます。[文書システム]の音声・動画ファイルを右クリック→[トランスクリプトをリンクする]を選択し、上と同様の手順で2つのファイルをリンクさせます。
自動書き起こしアプリやサービスからのインポート
最近ではさまざまな書き起こし技術が手軽に利用できるようになりました。[インポート]→[トランスクリプト]で表示されているのは、MAXQDAがサポートしている書き起こしアプリ・サービスです。それぞれの形式やインポート方法はMAXQDA Online Manual – Importing Data – Transcriptsでご確認ください。