グラウンデッド・セオリーの構築[第2版]
グラウンデッド・セオリーの構築[第2版]
キャシー・シャーマズ(Kathy Charmaz) 著
岡部大祐 訳
単行本 432ページ
出版社: ナカニシヤ出版
言語: 日本語
978-4779514340
発売日:2020/12/20
書籍内容
より多くの事例と内容を盛り込んだ拡大版により、社会構成主義版グラウンデッド・セオリーの初期のデータ分析から論文執筆のステップを懇切丁寧に解説。特に、インタビュー法やシンボリック相互作用論等の4つの章を増補。
目次
- グラウンデッド・セオリーへの招待
グラウンデッド・セオリーの出現
グラウンデッド・セオリーの発展
グラウンデッド・セオリーを構築する
本書の概要 - 濃密なデータを収集する
調査方法について考える
エスノグラフィーにおけるグラウンデッド・セオリー
データとしての文書
ま と め
BOX2.1 クリストファー・シュミット:準州祭のエスノグラフィーについての省察
BOX2.2 ジェイソン・イーストマンによる,エスノグラフィック・データの矛盾を受け入れることに関する考え - 集中的インタビューの計画を練り実施する
集中的インタビューについて考える
インタビューに向けて準備をする
インタビューを実施する
インタビューの問題・可能性・強み
ま と め
BOX3.1 グラウンデッド・セオリー法による人生の転機についてのインタビューの質問のサンプル
BOX3.2 集中的インタビューのべき集とべからず集
BOX3.3 ジェイムズ・ジョセフ・ディーンの,異性愛者の男性と女性へのインタビューに関する考察 - グラウンデッド・セオリー研究でインタビューをする
なぜ集中的インタビューはグラウンデッド・セオリーに合うのか
理論を探究する
構成主義的インタビュー
理論的サンプリングにおけるインタビュー
インタビューの数は
ま と め
BOX4.1 キャサリン・コンロンのインタビューからの抜粋
BOX4.2 研究参加者の重要用語を明確化するためのキャサリン・コンロンの考察 - グラウンデッド・セオリーにおけるコード化実践の論理と初期段階のコード化
グラウンデッド・セオリーのコード化の論理
初期段階のコード化
初期段階のコード化の実践
データをコードに変換する
ま と め
BOX5.1 初期段階のグラウンデッド・セオリーのコード化
BOX5.2 グラウンデッド・セオリーにおける初期段階のコード化の例
BOX5.3 トピックやテーマに対するコード化
BOX5.4 テーマに関するコード化と比較したグラウンデッド・セオリーのコード化
BOX5.5 クリス・マッコーマーの行ごとのコード化
BOX5.6 出来事同士のコード化を比較する:不吉な瞬間を理解する
BOX5.7 出来事同士のコード化における特性を比較する - 焦点化のためのコード化とその先
焦点化のためのコード化の実践
軸足コード化
理論的コード化:適用か創発か?
先入観に立ち向かう
先入観を明らかにするための戦略
ま と め
BOX6.1 焦点化のためのグラウンデッド・セオリーのコード化
BOX6.2 クリス・マッコーマーの焦点化のためのコード化
BOX6.3 焦点化のためのコード化:ロバート・ソーンバーグによるいじめの研究
BOX6.4 焦点化のためのコード化
BOX6.5 ソーンバーグ,いじめについて - メモを書く
メモ書きの方法
執筆者の戦略を導入する:プリライティングの練習
焦点化のためのコードを概念的カテゴリーへ引き上げるためのメモの使用
ま と め
BOX7.1 例:声と自己を失うことのつながりに関する初期のメモ
BOX7.2 リチャード・マグラスの振り返りと方法論的日誌の記入
BOX7.3 文書についてのリチャード・マグラスのメモ
BOX7.4 どうやってメモを書くか
BOX7.5 コード:脳損傷サバイバー施設でのスタッフメンバーP-Dとのインタビュー319s
BOX7.6 初期のメモ:ありとあらゆる喪失を説明する
BOX7.7 メモの例─道徳的地位としての苦しみ
BOX7.8 インヴィヴォ・コードをカテゴリーとして扱う
BOX7.9 ボニー・プレスリーのインタビューからのコードに関する焦点を絞ったフリーライティングの例
BOX7.10 以前のメモを検討することで完成したメモの例:「日々存在する」というカテゴリー - 理論的サンプリング・飽和・分類
理論的サンプリングを考察する
理論的カテゴリーの飽和
理論的分類,ダイアグラム化,統合
ま と め
BOX8.1 ジェニファー・ロイスの創発的カテゴリーの構築における省察から抜粋
BOX8.2 順序づける(sequencing):郷愁と後悔を予測することを論理的に引き出す
BOX8.3 ヴァリエーションに関するメモの例 - グラウンデッド・セオリー研究における理論化を再構築する
理論とは何か
客観主義的グラウンデッド・セオリー及び構成主義的グラウンデッド・セオリー
グラウンデッド・セオリーにおける理論化
グラウンデッド・セオリーを精査する
ま と め
BOX9.1 距離を置くこと(自己防衛のために距離を置くこと)に関するイレイン・キーンの考察 - シンボリック相互作用論とグラウンデッド・セオリー
シンボリック相互作用論を用いる研究者の伝統
プラグマティズムとシンボリック相互作用論のシカゴ学派の伝統
理論的視点としてのシンボリック相互作用論
ドラマツルギーアプローチ
理論と方法の組み合わせとしての,シンボリック相互作用論とグラウンデッド・セオリー
グラウンデッド・セオリー研究におけるシンボリック相互作用論
ま と め
BOX10.1 シンボリック相互作用論の使用に関するアン・ロッシェルの省察 - 草稿を書く
書くことを考える
初期の草稿を推敲する
出版に向けて草稿を準備する
図書館へ戻る:先行研究の批評と理論的枠組み
理論的枠組みを書く
書くことを通して表現する
ま と め
BOX11.1 草稿:語りと沈黙:慢性の病いにおける開示と自己
BOX11.2 最終原稿:語りと沈黙:慢性の病いにおける開示と自己
BOX11.3 開示に関する初期段階のメモからの抜粋
BOX11.4 開示についてのメモの出版稿
BOX11.5 先行研究の批評を書く
BOX11.6 理論的枠組みの例 - 研究過程を振り返る
グラウンデッド・セオリーの核:対立するバージョンと改訂
グラウンデッド・セオリーを定義づけるものは何か
グラウンデッド・セオリーと近年の方法論的発展
グローバルな視点でのグラウンデッド・セオリー
グラウンデッド・セオリーを評価する
グラウンデッド・セオリー研究の基準
過去,現在,そして未来のグラウンデッド・セオリー
用語解説
参考文献