子ども虐待 保護から早期支援への転換

子ども虐待 保護から早期支援への転換
児童家庭ソーシャルワーカーの質的向上をめざして
アイリーン・ムンロー 著
増沢 高(監訳) 小川 紫保子(訳)
A5判 : 235ページ
出版社: 明石書店
言語: 日本語
978-4-7503-5306-7
発売日:2021/12/16

書籍内容

原書: EFFECTIVE CHILD PROTECTION THIRD EDITION (SAGE Publications)
英国の児童保護改革の成果から生まれた本書は、エビデンスをふまえた早期支援の重要性を強調する。ソーシャルワーカーの評価や判断能力・組織・人材育成のあり方等を多岐にわたって論じ、日本の児童相談所をはじめとする専門職に向けて正しい道標を提供する。

目次

第3版への序文
 謝辞

第1章 はじめに
 本書の概要

第2章 複合適応システム(CAS)としての児童保護機関
 複合的視点から世界を理解すること
 応用システム分析の実例としての児童保護に関するムンロー・レビュー
 結論

第3章 児童保護業務の専門性
 専門知識についての議論
 直観と分析
 コグニティブ・コンティヌアム(認知連続体)
 感情と論理的思考
 ケース事例
 直観的推論の強みと限界
 直観的推論の限界
 分析的推論の強みと限界
 結論

第4章 複雑な社会的介入の評価
 コンテクストの重要性
 因果関係のメカニズムの重要性
 介入は効果があるのか?
 継続的な学習の重要性
 複合的介入のためのリサーチメソッド
 ウェブサイトと参考資料
 結論

第5章 社会的コンテクスト
 子ども期への認識
 福祉と家族政策の現在の課題
 児童福祉と児童保護サービスの発展
 児童福祉の重要な進展
 児童虐待に対する社会の認識の高まり
 結論

第6章 児童虐待の定義
 定義の実例
 児童虐待の社会的構築
 虐待の定義の問題の影響
 結論

第7章 実践における不確実性という課題
 リスク要因の理解
 基準率の錯誤
 統計的リスクアセスメント、臨床的リスクアセスメント
 予測解析の課題
 結論

第8章 リスクアセスメントのプロセス
 リスクアセスメントの段階
 第1段階:何が起きた、あるいは起きているのか?
 第2段階:これから何が起きそうか?
 第3段階:それはどのぐらいの可能性があるか?
 第4段階:それはどれぐらい望ましくないことか?
 第5段階:リスクの総合的判定―可能性と深刻度の組み合わせ
 結論

第9章 意思決定
 限定合理性と「満足化」
 パターン認識での意思決定
 直観的意思決定のバイアス
 決定理論
 結論

第10章 組織による有効な実務のサポート
 個人のパフォーマンスに対するシステムの理解
 家族への直接支援のサポート
 マネジメントと組織文化
 フィードバック
 結論

第11章 結論
 分析的スキル及び直観的スキルと知識を統合する
 職場環境
 実務のためのツール設計
 結論

 監訳者あとがき

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