ナラティブでひらく言語教育 理論と実践
ナラティブでひらく言語教育
理論と実践
北出慶子、嶋津百代、三代純平 編
単行本(ソフトカバー) : 208ページ
出版社: 新曜社
言語: 日本語
978-4-7885-1731-8
発売予定日:2021/6/25
書籍内容
異なる価値観や生き方がすぐ隣り合わせにある言語教育の現場は、現代社会が取り組むべき課題にあふれている。そこで着目したのがナラティブ・アプローチである。単なる語学学習を超えて社会課題の解決にもつながる言語教育の新たな可能性とは。
なぜナラティブなのか、丁寧な解説とともに、アイデアあふれる活動事例を紹介。
「語り」を通して相互理解を深める、多文化共生社会実現へのテキスト。
目次
第Ⅰ部 理論編
1章 言語教育とナラティブ――なぜ、ナラティブなのか(北出慶子)
2章 言語学習者・教師の成長を捉えるナラティブ(北出慶子)
3章 現実を構成するナラティブ(三代純平)
4章 対話と協働構築のナラティブ(嶋津百代)
5章 言語教育におけるナラティブの留意点と展望(北出慶子・三代純平・嶋津百代)
第Ⅱ部 実践編
Introduction ナラティブ・アプローチによる言語教育実践(三代純平)
6章 複数言語環境で生きる「私」を語る作文活動(本間祥子)
――中華学校で学ぶ子どもたちのことばとアイデンティティ
7章 キャリア形成のためのナラティブ(豊田 香)
――人の心に届くキャリア・ナラティブの再構築
8章 「モヤモヤ感」を越えて見えてくる眺め(北出慶子)
――国際共修での葛藤を通した学びとジャーナル活動
9章 移住者のデジタル・ストーリーテリング(矢部まゆみ)
――多様な人々の物語に耳を傾け分かち合う地域社会をめざして
10章 対話を通して「対話の力」を学ぶ(宮崎聖乃)
――日本語教育におけるヒューマンライブラリーの試み
11章 ひととひと・ひとと社会をつなぐインタビュー(三代純平・千葉美由紀)
――学生たちが挑戦する「ときめき取材記」プロジェクト
12章 聴いて感じて伝え合うストーリー交換の活動(嶋津百代)
――日本語教師養成で育む共感力
13章 学びを培う教師コミュニティ(池田広子)
――実践を省察するラウンドテーブル型教師研修
14章 ナラティブを生きる「わたしたちのストーリー」(八木真奈美)
――学習概念の転換を目指したリソース型教材