グラウンデッド・セオリー・アプローチ改訂版 ――理論を生みだすまで
グラウンデッド・セオリー・アプローチ 改訂版
理論を生みだすまで
著者:戈木クレイグヒル滋子
四六判192頁
出版社: 新曜社 (2019/5/10)
言語: 日本語
ISBN978-4-7885-1484-3
発売日: 2016/7/15
書籍内容
まず読むべき入門書として版を重ね初版から十年。この方法の創始者の一人ストラウスに薫陶を受けた著者が,その後の指導経験に基づき大幅に改稿。旧版同様,勘所を懇切に解説するだけでなく,より使い勝手をよくする新たな工夫を随所に加えた決定版。
目次
改訂版にあたって
1 グラウンデッド・セオリー・アプローチの特徴
1―1 グラウンデッド・セオリー・アプローチとはなにか
(1)グラウンデッド・セオリー・アプローチが把握しようとするもの
(2)分析の中核となるプロパティとディメンション
1―2 データに根ざした理論
(1)グラウンデッド・セオリーにおける理論
(2)理論の構造
1―3 グラウンデッド・セオリー・アプローチの長所と弱点
(1)グラウンデッド・セオリー・アプローチの長所
(2)グラウンデッド・セオリー・アプローチの弱点
(3)グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いる際の留意事項
2 データ分析に至るまで
2―1 データ収集をはじめるまで
(1)先行研究論文のクリティーク
(2)リサーチクエスチョン
2―2 リッチなデータの収集
(1)分析対象にするもの
(2)収集すべきデータ
(3)データの評価
3 データ分析のスタート
3―1 分析の概要
3―2 データの読み込み
3―3 データの切片化
3―4 コーディング
(1)オープン・コーディング
(2)アキシャル・コーディング
(3)セレクティブ・コーディング
4 プロパティとディメンションを用いた概念の把握
4―1 グラウンデッド・セオリー・アプローチにおける概念
(1)概念の種類
(2)現象と概念
4―2 プロパティとディメンションの役割
(1)概念抽出の土台づくり
(2)カテゴリーを把握するヒントの提供
(3)カテゴリー同士の関係づけ
(4)変化パターンの表示
(5)データ解釈の説明
4―3 概念の把握
(1)概念名のつけ方
(2)ラベルの把握まで
(3)カテゴリーの把握
5 プロパティとディメンションを増やすための技法
5―1 問いを立てる
5―2 比較
(1)データ同士の比較
(2)理論的比較
5―3 メモ
(1)いつ書くのか
(2)なにを書くのか
(3)どう保存するのか
(4)メモの例
5―4 理論的サンプリングと理論的飽和
(1)理論的サンプリング
(2)理論的サンプリングができないとき
(3)理論的飽和にたどりつけないとき
5―5 交互におこなうデータ収集と分析
6 理論を生みだす
6―1 カテゴリーの関連づけ
(1)文脈の把握
(2)パラダイム
(3)カテゴリー関連図
(4)ストーリーライン
(5)カテゴリー関連統合図
6―2 アブダクション
6―3 例外例のあつかい
7 さいごの詰め
7―1 なにをどうおこなったか
(1)倫理的配慮
(2)研究協力者
(3)データ収集の方法
(4)データの数
(5)分析の手順
(6)分析の妥当性
7―2 結果としてわかったこと
(1)新しい発見はなにか
(2)文献検討結果の反映
(3)カテゴリー抽出の経過
(4)カテゴリーの説明
(5)カテゴリー同士の関係
(6)現象名
(7)理論的比較と理論的サンプリング
(8)理論の構造とプロセス
(9)プロセスの多様性
(10)図と表
(11)現実場面への理論の適応
(12)理論の飽和
(13)データの出し方
(14)研究の限界
(15)今後の課題
8 よくある質問と答え
おわりに
文献
索引