これからの質的研究法―15の事例にみる学校教育実践研究

これからの質的研究法
―15の事例にみる学校教育実践研究

秋田 喜代美、藤江 康彦 著
単行本304ページ
出版社: 東京図書
言語: 日本語
978-4489023071
発売日:2019/4/8

書籍内容

理論と事例でみる質的研究法の必読書
学校教育の現場で質的研究をしたいけれど、どうアプローチすればいいのか――質的研究をするには、しっかりとした方法論を身につける必要がある。本書は、概括的な「理論編」と、協働学習・探求学習・ICTを活用した新たな学びの動向や、教師・学校文化に関する15事例を紹介した「研究事例編」で構成。前著『はじめての質的研究法』から時を経て、さらに深化した研究の数々を紹介する。わかりやすい解説と事例、最新の方法を取り上げた質的研究法の必読書。

目次

まえがき

第Ⅰ部 理論編(秋田喜代美、藤江康彦)  

1.学校教育実践研究のための質的研究法-質的研究とはなにか
2.フィールドへの参加と倫理
3.データの収集
4.データの分析
5.研究成果を論文等にまとめる
6.学校や研究協力者への報告

第Ⅱ部 研究事例編

● 授業やカリキュラム、教室を探究する

A.協働的な学習に焦点を当てて授業を研究する

第1章 小グループの談話とワークシート記述の質的分析
・物語についての読みが協働によって深まる過程(濱田秀行)   

第2章 数学の小グループの談話とノートに基づく記述分析
・特定の生徒の授業における行動の意味 (山路 茜)  

第3章 協働的な話し合いを支援する教師の即興的思考の研究
・授業談話とインタビュー記録の分析によるリヴォイシング時の教師の思考の検討(一柳智紀)  

第4章 小グループ学習における示すことや注視の動きの研究
・社会科の小グループ学習の事例を行為に着目して分析する(古市直樹)

B.単元やカリキュラムを研究する

第5章 長期的探究学習の評価と分析
・セルフナラテイブやKPI評価から捉える探究学習を中心に(坂本篤史)

第6章 デザイン研究による学校の持続的な改善
・子どもたちの学習過程の発話データや学習成果の記録を活用して(益川弘如)

C.学級集団、小集団の展開を研究する

第7章 学級規範と集団の展開の談話研究
・違和感を出発点に、学級規範と授業観を問い直す(笹屋孝允)

第8章 異質な集団との交流経験についての語りの分析
・知的障害児との交流を行った健常児への再生刺激法インタビューをもとに(楠見友輔)

● 学校文化や教師の仕事を探究する

D.学校組織を研究する  

第9章 授業観察経験の比較文化研究
・ベトナム人教師のナラティブ分析から(津久井純)  

第10章 学校改善に取り組む教職員組織を記述分析する
・複線径路等至性アプローチを使ったスクールミドル集団の分析を中心に(時任隼平)

第11章 学校組織のアクション・リサーチ研究
・高校における学校改革のアクション・リサーチを中心に(木村 優)

第12章 保幼小連携の取り組みが移行期の子どもとその保護者にもたらす効果
・数量・質の混合アプローチから(一前春子)

E.教師の仕事を研究する

第13章 観察とインタビューの混合による教育実践の分析
・教師の情動的支援に関する研究を例に(芦田祐佳)

第14章 教師がミドルリーダーへと変容する過程
・TEA(複線径路・等至性アプローチ)による、研究主任の語りの分析(束原和郎)

第15章 学校改革・学校づくりの経験をナラティブ探究で解明する
・A小学校の学校づくりの事例を中心に(浅井幸子)

あとがき     

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