保育実践へのナラティヴ・アプローチ
保育実践へのナラティヴ・アプローチ
保育者の専門性を見いだす4つの方法
二宮祐子 著
単行本ソフトカバー 148ページ
出版社: 新曜社
言語: 日本語
978-4-7885-1775-2
発売日:2022/6/27
書籍内容
相互作用に埋め込まれた保育者の専門性をいかに見いだすか。連絡帳、クラスだより、生活画、創作劇を対象に、それぞれのナラティヴ特性をいかした方法で分析しその内実に迫る。
ナラティヴ・アプローチの基礎から実践的意義までわかりやすく論じた一冊。
目次
序章 保育者の専門性の可視化に向けて
1 保育者の専門性と保育の質
2 実証研究としてのナラティヴ・アプローチ
3 ナラティヴ実践としての保育・子育て支援
4 本書の構成
第1章 方法論的背景
1 ナラティヴの基本的特徴
2 分析手法の種類と変遷
第2章 対話的ナラティヴ分析―連絡帳研究―
1 連絡帳のナラティヴ特性
2 対話的ナラティヴ分析の方法
3 信頼を形成するナラティヴの技法
4 発達型のナラティヴを超えて
5 まとめ
第3章 多声的ナラティヴ分析―クラスだより研究―
1 クラスだよりのナラティヴ特性
2 多声的ナラティヴ分析の方法
3 共感的メッセージを構成するナラティヴ・ストラテジー
4 ナラティヴの多様性とその効用
5 まとめ
第4章 パフォーマンス的ナラティヴ分析―生活画研究―
1 生活画のナラティヴ特性
2 パフォーマンス的ナラティヴ分析の方法
3 〈聴く〉ためのナラティヴ・ストラテジー
4 「聴く」と「聞く」の差異
5 まとめ
第5章 ナラティヴ・エスノグラフィー―創作劇研究―
1 劇のナラティヴ特性
2 ナラティヴ・エスノグラフィーの方法
3 ゆり組の劇「たからものはだれのもの?」
4 「わたしたちの物語」をはぐくむナラティヴ環境
5 まとめ
終章 ナラティヴ・アプローチで見えてきたもの
1 相互作用的専門性としてのナラティヴ実践
2 「いまだ語られていない物語」への支援
3 本書の限界と今後の展望