AI Assist の紹介 -2
AI Assistを複数回に分けて紹介します。
前回は概要と「説明」機能を例に操作感を紹介しました。今回は文書の要約機能を紹介します。
文書のテキストを要約する
文書全体または、選択したテキストを要約する機能です。要約対象と、その保存・利用別に4パターン提供されています。
基本的な操作は前回の[説明]と同様で、言語などを指定しデータの取り扱いへの道外が必要で、生成されたコンテンツには「AI」と明示されます。
- 文書内の選択したテキストを
- 要約する → 文書内のメモに保存
- パラフレーズとして要約する → パラフレーズとして保存
- 文書全体を
- 要約する → 文書メモのサマリーセクションに保存
- 文書内のパラフレーズを要約する → 文書メモのサマリーセクションに保存
AI Assistを使ってみる – 要約: 文書のテキスト
文書内の選択したテキストを要約する
文書を選択しコンテクストメニューから[AI Assist]→[選択したテキストを要約する]。
要約の場合は言語とともに、長さ(長め、標準、短め)、箇条書きにするかを選択できます。また、特別な指示があれば[追加の指示]に500文字以内で書き加えることができます。追加の指示は特に着目したい項目や、またはシンプルな例としては「ですます」「である」の選択など自由に指定できます。
生成した要約は文書内のメモに保存されます。
文書内の選択したテキストをパラフレーズとして要約する
パラフレーズは、データのセグメントを自分の言葉で言い換える機能で、重要な発言を体系的に整理・要約したい場合や、帰納的にカテゴリを構築する場合などに使用します。コード名の文字数制限は127文字なのに対してパラフレーズは最大512文字まで使えます。
このパラフレーズをAI Assistに生成させることができます。
文書内のテキストを選択しコンテクストメニューから[AI Assist]→[選択したテキストをパラフレーズする]。言語と長さを選択できます。長めを選択してもパラフレーズの文字数制限に従います。
パラフレーズが表示されますので、内容を確認し再度生成させたい時は[AI Assist]をクリックします。生成されたパラフレーズを採用する場合は[OK]。
スライドバーに表示できます。
また、パラフレーズを元にカテゴリ(コード)を割り当てる機能、 メニュー[分析] → [パラフレーズ] → [パラフレーズをカテゴライズする]を使用できます。この例のように、英語の文書を切り分けてAI Assistに日本語のパラフレーズを生成させた後で、それを手がかりにしながらカテゴリ(コード)名をつけていくなど、いろいろな使用場面がありそうです。
文書全体を要約する/文書内のパラフレーズを要約する
文書全体を対象として要約、文書メモのサマリーセクションに保存します。この時、以下のいずれかの要約方法を選択できます
- 文書のテキストを対象として要約
- あらかじめパラフレーズしている文書の、パラフレーズのテキストを対象を要約する
元の文書をそのまま要約するのと、パラフレーズである程度表現などを調整したり統一したりしたテキストを要約するのでは要約されるコンテンツに違いが出る場合がありそうです。ご自分の目的に応じて選択してください。
文書を選択してコンテクストメニューから[AI Assist]→要約方法を選択します。
または、文書メモのサマリーセクションにあるAI Assistアイコンからも実行できます。
ここでも追加の指示を指定できます。
以下は同じ文書を上の2パターンで要約したものです。AIによる要約であること、文書の要約かパラフレーズの要約かがわかるように、文書メモのサマリーセクションに保存されています。
これまでの使用経験ですが、英語(またはより馴染みの薄い言語)の資料を多く調べる必要がある場合に,、日本語の要約を生成し対象や優先順位を決める参考にしたりしています。また、長いインタビューで色々と脱線していたり、数人のやりとりで一つの話題のカタマリになるような場合に、まずAI Assistにパラフレーズさせ、コードを割り当てる参考にしてみたことがあります。
他のMAXQDAの機能と同様に、ご自分のやりたいことに応じて使い方を工夫してみていただくと良さそうです。
次回は、コード付きセグメントを対象とした「要約」機能を取り上げる予定です。
*AI Assistの機能等は記事作成時点のもので、予告なく変更となる場合があります