基礎からわかる社会学研究法
基礎からわかる社会学研究法
具体例で学ぶ研究の進めかた
松木洋人中西泰子 本多真隆 編/著
単行本(ソフトカバー): 252ページ
ミネルヴァ書房
言語: 日本語
ISBN-10 : 4623095282
ISBN-13 : 978-4623095285
発売日:2023/4/18
書籍内容
社会学にはどのような研究の手法があり、関心に沿ってどの手法をえらべばよいのだろうか。
本書は、現在の経験的な社会学研究において採用されることの多い研究スタイルを、質的研究と量的研究の二分法を超えて幅広く取り上げ解説する。
- ここがポイント
- 研究の進めかたを具体的に学べる
- さまざまな調査の特性を知ることができる
目次
はじめに――本書のねらいと使いかた
第Ⅰ部 フィールドに出かける
第1章 インタビュー調査によって得られた語りを分析する(松木洋人)
1 インタビュー調査という方法
2 インタビュー調査の進めかた
3 語りから知見を生み出す
4 インタビュー調査にもとづく社会学研究を実践するために
第2章 現場に身を置いて考える――エスノグラフィーという調査法(知念 渉)
1 エスノグラフィーとはなにか
2 フィールドワークの実際――準備期から中期
3 分析して論文を書く――終期
4 エスノグラフィーの魅力
第3章 フィールドワークを通して地域社会を研究する(芦田裕介)
1 地域社会を対象としたフィールドワークとは
2 フィールドワークの進めかた
3 地域社会におけるミクロな人間関係の意味――研究事例1
4 都市化・産業化が地域社会に与える影響――研究事例2
5 振り返り――よりよいフィールドワークのために
第4章 会話分析でやりとりからフィールドを描き出す(戸江哲理)
1 社会はやりとりから成り立っている
2 会話分析の視座
3 会話分析の手順
4 やりとりから制度を捉える
5 フィールドワークで「らしさ」をつかむ
6 会話分析入門「一歩前へ」
第Ⅱ部 文書資料を読む
第5章 歴史資料に社会を見出す(本多真隆)
1 なぜ歴史をみるのか
2 資料の集めかた
3 分析の進めかた
4 資料の海を「旅」するにあたって
第6章 新聞・雑誌記事から社会を読み解く(野田 潤)
1 新聞・雑誌記事を用いた質的調査の特徴
2 新聞・雑誌記事を用いた分析の手順
3 具体的な研究事例(1)
4 具体的な研究事例(2)
5 新聞・雑誌記事を用いた歴史分析の魅力と注意点
第7章 公的な文書資料から社会規範を読み解く(元橋利恵)
1 オーソライズされた言説を読み解く意義
2 具体的な調査のイメージ
3 研究事例から――教科書や公文書の分析
4 研究事例から――母子健康手帳と副読本から母親への期待を読み解く
第8章 社会のなかの学説をみる――先行研究の「奥」を読む(本多真隆)
1 先行研究の検討のその先へ
2 先行研究に線を引く
3 学説を社会的背景とともに捉える
4 研究事例
5 故きを温ねて新しきを知る
第Ⅲ部 量的データを使う
第9章 調査票調査とデータ分析で把握する(中西泰子)
1 調査票調査と社会統計の基礎
2 調査の具体的な手順
3 データをどう分析するか
4 分析結果をどう読むか
5 調査研究事例
第10章 公的統計を使って確かめる(田中慶子)
1 公的統計とはなにか
2 既存の集計結果を用いた研究
3 公的統計のさらなる活用に向けて
第11章 二次分析を使いこなす――利用可能なデータを広げるために(鈴木富美子)
1 二次分析とはなにか
2 二次分析をやってみよう
3 研究事例の紹介
第12章 国際比較研究に取り組む(佐々木尚之)
1 国際比較研究とはなにか
2 国際比較研究の手順――どこからどのように手をつけていくのか
3 研究事例の紹介
おわりに
索 引