コピペと言われないレポートの書き方教室
コピペと言われないレポートの書き方教室
3つのステップ
山口裕之 著
単行本: 120ページ
新曜社
言語: 日本語
978-4788513457
発売日:2013/7/26
書籍内容
ついつい「コピペレポート」を書いてしまう初心者に、盗作と引用の区別、正しい引用の仕方を教えて、「コピペ」に向かう動機を解消し、適切なレポートを書けるように3つのステップで導く入門書。初めてレポートを書く学生に最適の一冊。
この本では、「コピペ」と言われないためには具体的にどうすればよいのかを、最重要ポイントのみに絞って、大学生のみならず中学生、高校生にも読めるように、できるだけ簡単に説明します。「最重要ポイント」というのは要するに、大学教員がレポートを採点するときに、最低限度ここだけはちゃんとしてほしいと考える点です。
そして、レポートの書き方について、実際に何をどうすればよいのかが分かるように具体的に説明していきます。
たとえば、「レポートは感想文ではありません! 論理的に書きなさい」などと言われても、具体的にどういうふうに書けばよいのか分かりませんよね。この本では、「あなたのレポートには〈カギかっこ〉がありますか?」とか、「〈思う〉と書いてしまったら消して理由や根拠を考えましょう」など、多くの学生がレポートを書くときにやってしまいがちなことを具体的にどのように修正したらよいのか、注意点を挙げていきます。これなら、自分の書いたレポートの修正すべき個所がどこなのか、誰でもすぐに分かるはずです。(「はじめに」より)
目次
はじめに――「コピペ」の蔓延とその原因
この本の特徴とねらい
レポートと就職
コピペとは何か
「ホームページ」か「ウェブページ」か?
コピペ判定ソフト
盗作(ないし剽窃)と引用の違い
コピペと著作権法
学生は、なぜコピペしてしまうのか
ウィキペディアは使ってはいけない?
「コピペ!」と言われないための基本ルール
コピペ以前の基本
「はじめに」のまとめ
ステップ1 「コピペ」と言われない書き方・基礎編1
ポイント・:情報源は引用と出典で明示する
基本中の基本
引用が長くなる場合
文献を要約するには
「」と()と。の関係
ウィキペディアについて
情報源(出典)の書き方について:ウェブページの場合
ウェブページにタイトルがない場合
「注」によって出典を示す場合
Wordの「脚注機能」を活用しよう
「参考文献一覧」によって出典を示す場合
なぜ出典を書くことが必要なのか
「いわれている」は魔法の言葉
「いわれている」と書いてもよい場合
「コピペ」と言われない書き方・基礎編のまとめ
ステップ2 「コピペ」をしようと思わなくなるための方法25
ポイント・:複数の情報源を確認する
情報源の信頼性の判定
ネット情報は「きっかけ」として利用する
情報のありそうな場所
情報源(出典)の書き方について:文献の場合
ハイブリッドカーの虚実
本は買った方がよい
二重カギかっことイタリック体
Wordの「引用文献機能」を活用しよう
論文を検索しよう
引用する理由
「トンデモ論文」の判定法
ポイント・:反対意見・反対の事例を常に探す
ポイント・:「論じるべきこと」を見つける
タイトルを付ける
「コピペ」をしようと思わなくなるための方法・まとめ
ステップ3 「引用」を活用した文章の構成61
ポイント・:「思う」は禁句
「思い」と「意見」の違い
ポイント・:接続詞を入れる
「だから」に気をつけろ!
ポイント・:具体的な結論を出す
「引用」を活用した文章の構成・まとめ
◆“コピペと言われない書き方”の総まとめ
◆電子メールでレポートを提出する
◆チェック項目一覧
書き方チェックリスト
できばえチェックリスト
◆付録:この本で紹介したお役立ちサイト一覧
おわりに――民主主義とレポート