さらに あたりまえを疑え! 臨床教育学2
さらに あたりまえを疑え!
臨床教育学2
出版社: 新曜社
言語: 日本語
ISBN 978-4-7885-1665-6
発売日: 2020/1/30
書籍内容
これがあたりまえ、ふつう。でも見方を変えるとまったく違う世界が見えてくる! 好評の前著『あたりまえを疑え!』をさらにパワーアップして、若者たちに切実な新たなテーマを取り上げ、モノの見方・捉え方・感じ方そのものを問い直す。現実を広く・深く認識するための本。
『みんなやっている
SNSをやめられない。
親はふつう、子どもを愛するもの。
「みんな」って誰?
「ふつう」って何?
「あたりまえ」と思い込んでいるモノの見方・見え方・感じ方を疑い、問い直すと、世界のみえ方が変わる。新しい学びが生まれる。前著『あたりまえを疑え!』への高校生・大学生の声をフィードバック。家族、いじめ、恋愛etc…今を生きる若者に切実なトピックを取り上げて、さらにパワーアップ。』(本書帯より)
目次
序 文(筒井美紀) i
序 章
「さらにあたりまえを疑う」とは?
──この世界の存在の基盤としての「ふつう」
序–1 世界はどのようにして成立しているのか
序–2 「世間」─誰でもない無数の他者たち
序–3 世間が免除してくれる「責任」
序–4 二つの物語
第Ⅰ部 家族のあり方
第1章 家族の形──イメージではなくデータで確かめる
1–1 家族をめぐるさまざまな問題の基礎知識
1–2 データの罠
1–3 データにいかにかかわるか
第2章 家庭教育──世界と他者を信頼して生きる基盤
2–1 家族と教育
2–2 自尊感情
2–3 自尊感情を育む役割としての家庭教育
第3章 児童虐待──名づけることの功罪
3–1 児童虐待についての基礎知識
3–2 名づけることによってみえてくる
3–3 虐待する親はモンスターなのか?
第Ⅱ部 他者とのかかわり
第4章 つながり孤独──SNS時代の人間関係
4–1 つながり孤独
4–2 現象学的にみたつながり孤独
4–3 つながり孤独から少しでも逃れるために
第5章 いじめ──雰囲気を共に生きる
5–1 いじめ問題の基礎知識
5–2 感情と雰囲気に関する現象学の知見
5–3 いじめ再考
第6章 恋 愛──可能性を生きる存在
6–1 恋愛に関する基礎知識
6–2 不合理な存在としての人間の可能性
6–3 恋愛問題の再考
第7章 傾 聴──自他の声を聴く
7–1 子ども・若者をめぐる現状と対策
7–2 「傾聴」とはどういう営みか
7–3 傾聴のむずかしさと可能性
第Ⅲ部 自己との向き合い
第8章 不登校──物語が自己をつくる
8–1 不登校問題の基礎知識
8–2 ナラティブ・アプローチ
8–3 不登校のナラティブ
第9章 発達障害──多様に豊かに認知する
9–1 発達障害の基礎知識
9–2 認知と障害
9–3 障害とは何か
第10章 キャリア形成──自分の人生を引き受けて生きる
10–1 多様化するキャリア形成
10–2 自己とは何か
10–3 おとなになることの責任
終 章 あたりまえを疑う意義──感情移入で自分の枠を拡げる
終–1 浸透的で双方向的な感情移入
終–2 一方向的な感情移入
終–3 自分の枠を拡げる
あとがき
索 引